◇時刻合わせ不要・電池交換不要のソーラー電波時計
◇ストップウォッチ・タイマー・アラーム・ワールドタイム等デジタル時計に求められる機能を完備
◇時刻の判別がつきやすいアナログ表示と数値データの見易いデジタル表示の組み合わせ
◇電子コンパス・気圧計・温度計・相対高度計搭載
縦56.8mm×横49.3mm×厚さ14.3mmの迫力のボディーは、日常から非日常の世界へと誘ってくれるに十分な存在感。樹脂ベルトタイプですが、重さは80gとサイズの割に意外なほど軽く仕上がっています。姉妹品の金属ベルトモデルでは軽量なチタン素材を使用しているので、112.8gとコチラも使いやすい重さです。
プロトレックのロゴマークが入った裏蓋(写真右下)は、肉厚のステンレススチール製。4角ねじ止めタイプながら、しっかりと時計をホールドしており、「WATER RESISTANT 10BAR(10気圧防水)」の刻印が刻まれています。
夏の晴れた日の屋外なら約25時間でフル充電可能。一度フル充電すると、約5ヶ月駆動します(※下記の使用例によります)。また、パワーセービング機能を働かせると最大23ヶ月駆動することも可能です。電波時計に必要不可欠な高性能アンテナは、12時位置に横向きに内蔵されています(写真黄枠部分)。そのため、12時側を室外に向けると上手に受信することができます(写真左下)。ただし、タイマー計測中やセンサー計測中だったり、パワーセービング中や充電残量が一定レベル以下の時は電波受信することができません。そのあたりは気をつけたいところです。
※使用例・・・ライト 1.5秒間/日・アラーム報音 10秒間/日・方位計測/週・気圧傾向グラフ 2時間毎計測・登山 1回/月(高度計測 10時間)・電波受信 4分/日・表示点灯 18時間/日)
gazzmaticショック
■MODE切換ボタン(8時位置)
このボタンを押していくと
1. メモリーした高度記録を呼び出す「リコールモード」
2. 1/100秒単位で59分59秒99まで計測できる「ストップウォッチモード」
3. 1分単位で60分までセットできる「タイマーモード」
4. 5本のアラーム時刻や時報のON/OFFのセットができる「アラームモード」
5. 世界29都市29タイムゾーンの時刻を表示できる「ワールドタイムモード」
6. 受信日時の確認や手動受信が行える「電波モード」
7. 時計の針の基準位置の修正が行える「ハンドセットモード」
に順次切り替わります。どのモードにあっても、MODEボタンを約2秒間押すと時刻モードに戻るという便利な機能もついています。
■温度・気圧/高度・方位の各センサー(10時位置)
この時計の肝である温度・気圧/高度・方位の各センサーが内蔵されています。
■「COMP」ボタン(2時位置)→「方位計測モード」になります。
■「BARO」ボタン(3時位置)→「気圧計測モード」になります。
■「ALTI」ボタン(4時位置)→「高度計測(相対)モード」になります。
まず最初は「方位計測モード」です。
計測したい方向に12時位置を向けてから、「COMP」(2時位置)ボタンを押すと、方位の角度が表示され秒針が北の方向を指します(写真右)。
デジタル表示では、計測したい方向が「北西318度」であることを表しています(写真右下)。この方位計測は内蔵の磁気センサーで検出した磁気を方位に変換して表示(磁気コンパス)、目標物の方位や現在位置を調べることができます。
ここで注意が必要なのは、磁気コンパスが指す北(磁北といいます)と地球の真の北極(真北といいます)が一致していないことです。「磁北」の極はカナダの北側に、「磁南」の極はオーストラリアの南側にあります。そのため、高緯度地方になるほどズレが発生するので補正(磁気偏角補正)する必要があります。ちなみに日本付近では約5度〜9度西に偏っています。
方位計測の一番の目的は、進行方向の把握ですが、地図を用意すれば、周囲に見える山頂や人工物など「地図と対応可能な2箇所の目印」から現在地を割り出すことも可能です。当然目印の数が多ければ多いほど正確な位置を知ることができます。
どのくらいの車のコストのために、電動モータのでしょうか?
このモードでは気圧と温度の計測や気圧傾向グラフの表示などができます。気圧の測定範囲は260〜1100hPaで1hPa単位で計測します。この気圧計は、ニュース等で見る低気圧・台風の気圧値やその変化を実感することができます。
また、気圧傾向グラフや気圧傾向インジケーターは、気圧が上昇傾向にあるのか下降傾向なのかを調べる事ができ、今後天気が良くなるのか悪くなるのかという目安として利用できます。写真撮影日は気圧傾向グラフが下がり気味にあること(写真右下)から、少し天気が悪くなっていくことが予想できました。
温度計測は、このモードにある時に「ADJUST」ボタンを押すと表示します。測定範囲は-10℃〜60℃で0.1℃単位で計測しますが、腕に着けていると体温の影響を受けてしまうため、正確に測定したい時は腕から外して、直射日光にも当たらないようにして測定しましょう。
測定の前に、まず計測間隔を設定します。これは、約2分おきに約10時間計測するか、約5秒おきに約1時間計測するかの設定です。車などの早い移動時には5秒間隔に設定、登山など遅い移動の時は2分間隔を選びましょう(写真上)。
次に、基準高度の設定が必要です。この高度計は気圧の変化から高度を計測する相対高度計のため、計測を始める地点を設定します。自宅の高度を0mに設定した場合(写真左下)、自宅から何m登ったかが表示されます。実際に登山をする際には、要所々にある高度基準の標識で設定をしてください。ただ、気圧測定方式のため、天候の変化による気圧変動等に影響を受ける事があります。そのため、こまめに基準高度を設定する方が安心です。
最後に、表示範囲の設定を行います。基準地点からの高度差を秒針で表示することができますが、その一目盛りが5mか50mかを選べます。今回は、50mごとに1000mの高度差まで表示できるように設定しました(写真右下)。
車のトランスミッションに配置される方法
- 写真上段
最初の展望台(写真左上)で計測してみると、ちょうど自宅から540m登っていることがデジタル表示で分かります(写真中上)。秒針も+5の目盛りのところにいきました(写真右上)。 - 写真中段
中間地点(写真左中)でも計測しました。自宅から610m登っていることがわかります(写真中央)秒針は+6の所に(写真右中)。 - 写真下段
頂上寸前の展望台(写真左下)で最後に計測してみると730mと表示しました(写真中下)。自宅から730mも登ったということです。あわせてその時の気圧を計測すると「912hPa」であることが判明(写真右下)。
ちなみに、基準高度を調整せずに同じ場所に置いておくと、天候によって自宅の高度表示が上下するという何とも不思議な現象が起こります。台風などの低気圧の中にいると、標高が実際よりも高く表示されます。
まず、ワールドタイムモードに切換えます。「ALTI」ボタンを押すごとに秒針が時計回りに進んで、文字盤外周にある都市コードを指します。選んだ都市コードの都市の現在時刻がデジタル表示されます。画像ではロンドンを表示しています(写真左)。
ホームタイムとワールドタイムを入れ替えることも可能です。「COMP」ボタンを3秒間押し続けましょう。秒針がTYOを指して、デジタル表示が東京、アナログ表示がロンドンに入れ替わりました(写真右)。ただ、日本で使用する場合、ホームタイムを東京にしておかないと、電波受信できなくなります。この他、サマータイムの設定もここで行います。
ワールドタイム対応都市(30都市)
ロンドン、 パリ、 アテネ、 ジェッダ、 テヘラン、 ドバイ、 カブール、 カラチ、 デリー、 カトマンズ、 ダッカ、 ヤンゴン、 バンコク、 香港、 東京、 アデレード、 シドニー、 ヌーメア、 ウェリントン、 パゴパゴ、 ホノルル、 アンカレッジ、 ロサンゼルス、 デンバー、 シカゴ、 ニューヨーク、 サンティアゴ、 リオデジャネイロ、 プライア、 UTC(協定世界時)
ライト機能は、カシオお得意の文字盤全体が点灯するELライトではなく、6時側から文字板を明るく照らす白色LEDライトです(文字盤全体がソーラパネルの為)。このライトは点灯時間を1.5秒と3秒に切換設定することができ、またボタンを押さなくても時計を傾けるだけで点灯する「オートライト」に設定する機能もあります。ただ、頻繁に使用すると電池の持続時間が短くなるため、バッテリーインジケーターがレベル4になると、自動的にオートライトはOFFになります。また、電波受信中やセンサー計測モードのセット状態にある時などもライトは点灯しません。
【電波時計の豆知識】
電波時計ってどうして正確に時を刻めるのでしょうか?
定義では「標準電波(日本ではJJY)を受信して誤差を自動修正する機能を持つ時計のこと」、日本に2ヶ所有る送信局(福岡県ハガネ山、福島県オオタカドヤ山)には、誤差が10万年に1秒と、超高精度でほとんど誤差がない「セシウム原子時計」が設置されていて、この時計の時刻情報を電波に乗せて日本全国に送信しています。電波時計はこの電波の受信機を内蔵していて受信した電波を利用して自動修正をするので、時刻合わせの必要も無く、秒単位の正確な時計となっているんです。
注意:電波の受信が困難な場所(地下やノイズの多い場所、先島諸島/小笠原諸島などの遠隔地の離島)では性能が発揮できません。
「RC(電波)」モードに切り替えます。
- 写真左上・右上:最後に電波を受信したのは「6月23日 12:02」ということを示しています。
- 写真左下:電波受信が不安定な場合、秒針が「READY」を指したままです。
- 写真中下:電波受信が安定すれば、秒針が「WORK」に動きます。
- 写真右下:電波受信が成功すると「受信時刻」と「OK」がデジタル部分に表示されます。
注意:電波受信をしても時刻が合わない時は、ホームタイム都市やサマータイム設定が間違っていないか確認して、12時側(アンテナ)を室外に向けて受信してみてください。この時、バッテリーレベルが低かったり、各種計測中であると受信しないので確認が必要です。
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